macau

セナド広場から図書館の方に向かう途中にあるお粥やさん。地元の人で賑わう。

macau

macau

macau

焼売羹とやら。羊羹のようにもち米ぷるぷるとした感じに固めたものと、焼売を一緒に食べる。ご飯が甘いのがやや気になるけどまあまあおいしい。
それと、豆腐花といって、うすいガムシロップに豆腐を入れたようなもの。これが杏仁豆腐のようにデザートテイストの豆腐ではなくて、本当に普通の豆腐。「うーん、豆腐だ。しかも甘い」としか言いようのないものだった。おいしいかというと微妙。でもマカオや香港ではわりとポピュラー。

macau

非常に機能的な伝票。レジで最終的な金額さえわかればOK。追加注文にも楽々対応。こういうところにマカオ人の合理さが見える。

macau

マカオ3日目も同じお店で朝ごはん。
こちらは焼売腸。お餅を平べったく伸ばして、くるくる巻いたものを食べやすい大きさに輪切りにしたもの。
飲茶ではわりとポピュラーな食べ方らしい。

macau

ポンテ16というカジノのそばにあった定食屋。こういう店の作りって、なんか強引なんだけど自然なんだよね。

macau

排骨飯。おいしいけど、骨があってちょっと食べにくい。

macau

DSC_0362_R

半島の南のほうにあった、ポルトガル風料理のお店。

macau

ビールは地元のビールに限る。ビールほど、地元の気候がおいしさに反映される飲み物もないと思う。往々にして地元のビールが一番安い。
しかし、常に中瓶が出てくるのは、一人だとちょっと。。。

macau

macau

macau

マカオ名物のポルトガル料理、バカリャウ。ポルトガルの国民食である干しダラをコロッケのようにしたもの。
あとなんか、いろいろシーフードのトマトソースごはん。パサパサっとしたお米がおいしい。

macau

セナド広場からちょっと北に抜けた方にある、ポルトガル風料理のお店。

macau

macau

macau

魚のフライがどーん。これ多いでしょ、と思ったけど、フライにすると中身が軽くなるらしく、思いの外おいしく食べられた。

macau

ポルトガルの白ワインを頼んだら、コップにどーん。たっぷり300mlはある。
これこれ、こういうのいいなと思うんですよ。なにげに。
よく東京のレストランとかカフェとかでグラスワインを頼むと、足のついた小さいグラスにちょろっとしかついでなくて700円とかして、2,3回おかわりしないと飲んだ気にならなかったりするので僕はビール派なんですが、白のグラスワインをこういう風に出してくれると「よっしゃ」という気分になる。これで12パタカ。約120円。魚がおいしい。満足。

macau

macau

ポークチョップバーガー。マカオ名物。おいしい。
あとエッグタルトも名物。写真撮り忘れた。

macau

マカオには世界遺産がたくさんある。
http://www.macauguide.jp/herit.php

そのほとんどが、マカオ半島の南半分に集中している。半日あれば一通り見て回れる。
そんなわけで半日かけて見て回った。

旅先ではだいたい世界遺産を見て回ることにしている。
世界遺産に指定されるくらいのものは、見れば何かしら心に来るものがあるにちがいないので。
世界遺産という言葉によるPR効果と経済効果は結構なものだと思う。どのくらいかはわからないけど。

上の写真も早速世界遺産。中央酒店から徒歩1分のところにあるセナド広場。
マカオの街の中心となる広場。

macau

振り返って奥にあるのは民政総署。1784年に建てられ、ポルトガル植民地統治の中枢「澳門市政庁」として機能してきた。

macau

ロバート・ホー・トン図書館。1840年代香港で実業家として成功を収め、マカオと香港の歴史・文化に大きな影響を与えた何東(ロバート・ホー・トン卿)を記念した公共図書館。マカオ最大の図書館として1958年から公開されている。

macau

macau

macau

macau

この図書館がすばらしい。上野にある安藤忠雄の国際こども図書館のように、古い建築と新しい建築が非常にセンス良く融合されていて、静かで雰囲気も良く、wifiもつながってコンセントも借りられて、いつまでもいたくなる理想的なスペースだった。マカオの中ではダントツでおすすめしたい、なごみスポット。

macau

聖オーガスチン教会。1591年にスペインのアウグスチノ修道会の修道士らによって創建され、ポルトガル人イエズス会に継承された。

macau

macau

ちょうど日曜だったので、子供たちの合唱が聞こえて荘厳な感じだった。
入り口にはヘルプジャパンのポスター。

macau

DSC_0340_R

中国人て、こういう風に自分の部屋を檻のように囲むのが好きなんだよね。
なんだかちょっと鳥かごみたいで息苦しいように見えるけれど。

DSC_0343_R

聖ローレンス教会。1560年代に創建され、一時期タイパに移設されたが、1803年にこの地に再建された。

macau

リラウ広場。内港にも近く、ポルトガル人が最も早くから居住した場所。

macau

港務局大樓。1874年にイタリア人建築家、カッスートの設計で建造。

macau

マッコーミウ。マカオ最古の中国寺院で、明朝(1368-1644)の初期に福建省からやってきた漁民によって建てられたといわれている。中国人観光客でごったがえして、なかなか感じが悪い。ポルトガル風世界遺産をとぼとぼ歩くのは欧米人か日本人だけで、中国人観光客はマッコーミウにバスで乗りつけて、さんざん騒いだあとはカジノに直行し、さんざん騒ぐ。

macau

macau

マッコーミウの前の広場で。

macau

macau

世界遺産ではないけれど、ポルトガル総領事館邸。
大航海時代にはスペインとともに世界を2つに分けたものの、いまや国債が下落して財政危機に陥り、IMFからの金融支援を待つポルトガル。
未来の日本を見るようでなかなか痛い。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-20688220110419

macau

丘の上に建つペンニャ教会のあたりの眺めのいい展望台。
海を挟んだ向こう側に見えるのは中国の珠海市。手前のバラックだらけのマカオと比較すると、マンションビルが建ち並ぶ珠海のほうが生活水準が高そうに見える。
マカオもマカオ半島とは別に、橋を渡った南の方にタイパ、コタイ、コロアネという地域があり、そちらのほうが新興住宅地の体を成しているらしい。行かなかったけど。

macau

バンジージャンプのできるマカオタワー。
バンジージャンプやろうかなー、どうしようかなー、と少し迷ったけどやめておいた。
向こう側に見えるのがタイパ。

macau

macau

ペンニャ教会。とても眺めがいい。

macau

macau

マカオの一番の目玉の聖ポール天主堂跡。セナド広場から北に商店街を抜けたあたりにある。
1582年に聖アントニオ教会付属の礼拝堂として建てられ、1601年の火災で消失。30数年の歳月をかけて1640年に聖母教会が完成し、東洋一壮大で美しい教会だったと言われている。1835年に再度火災に見舞われ、現在のファサードと階段壁の一部のみが残った。

macau

香港まで来たので、ついでにマカオにも行こうと思った。マカオ(Macau 澳門)は香港の上環sheung wanにあるフェリー乗り場から1時間くらいで行ける。フェリー乗り場でターボジェットというフェリーのチケットを買う。12時に行ったところ、12時50分発のチケットが取れた。

macau

形式だけの出入国手続きを経て、とりあえずマカオに着いたものの、香港のように地下鉄があるわけでもなく、どうすればいいのかよくわからない。
すごく暑い。歩いて街まで行くつもりだったけど、フェリー乗り場の前は車両専用道路のような感じで、とても歩く感じじゃない。
まあ適当にどこかのホテルにでも行くか、と、グランドロイヤルホテル行きのフリーシャトルバスに乗った。
本当はグランドロイヤルホテルの客向けのものだけど、そういう細かいことは向こうもこっちも気にしない。

macau

グランドロイヤルまで行くと、マカオ名物グランドリスボアの気の狂った造形が拝めるようになった。
ちょっと本当にどうかしてると思うよね。なんだよ、これ。
まあ、とりあえず目印ができたので、グランドリスボアに向かって歩き、新馬路というメインストリートを歩く。

DSC_0310_R

macau

macau

新中央酒店central hotelという大きなホテル。
「部屋はある?」と聞くと、当日の締めの計算中だったらしく、「ちょっと今忙しいから15分待ってて」と言われる。
言われるままにソファーに座って水を飲みつつ15分待つ。

計算が終わって金庫に入金も完了したようなので、「もう頼んでもいいですか?」と聞くと、鷹揚にチェックインの手続きをしてくれた。
「シングルだと、窓がある部屋は400、窓のない部屋は350、どっちにする?」と聞かれたので、「じゃあ窓の無い方でいいです」と答える。
マカオはパタカという通貨が使われているけれど、香港ドルもほぼ1対1で対応していて、香港ドルで支払いができる。
厳密には少しだけパタカの方が割がいいので(そりゃそうだ)、10円でも節約したいというときはパタカに両替した方がいいけど、1,2日の滞在なら香港ドルで押し通しても大差ない。
鍵をもらって、部屋に行くと、部屋の電気がつかない。
フロントに戻り、「部屋の電気がつかないんだけど」と言うと、「あらそう」とレシートの部屋番号を二重線で消して、別の部屋番号を書き、鍵を交換してくれた。
新しい部屋に入ったら、窓付きのダブルベッドだった。ラッキー。値段は据え置き。

macau

macau

macau

macau

macau

部屋は広くて、作りはしっかりしているけど、かなり古くてボロい。かび臭い。部屋のそこかしこに染みやキズがある。
デヴィッド・リンチの映画に出てきそう。
僕はデヴィッド・リンチが好きで救われていると思う。
こういうところに来ても「わ、デヴィッド・リンチみたい!」と喜べるから。
そうでない人にとっては、「何だこのオンボロホテル」としか思えないと思う。

macau

macau

macau

macau

macau

macau

macau

macau

11Fの廊下の写真を撮っていたら、屋上へのドアがあいていた。
屋上に行くと、いい眺めというか何と言うか。ちょうど今外壁工事中で、竹で作った仮組みとネットで覆われている。

11Fに降りるとエレベーターの前でスリップ1枚の女の人が立って煙草を吸っていた。
下ボタンを押してエレベーターを待っていると(これがすごく遅い)、話しかけてきた。
「あなたはここに泊まっているの」
「うん」
「マッサージはどう」
「やめとく」
「どうして?すごくいいわよ。やらないともったいないよ。ねえねえ」
「えーと、遠慮します」
エレベーターがやっと到着したので、ささっと入って閉めるボタンを押した。
たぶん出張売春婦。すごくねちっこい喋り方で気持ち悪かった。今回の旅行で一番身の危険を感じた瞬間だった。

macau

macau

macau

広場に出ると、人がたくさん。一応ポルトガル領時代の世界遺産の建物なんだけど、いまいち薄っぺらい。ディズニーランドみたい。
マカオは旧ポルトガル領と言っても、香港に対するイギリスほど強い立場ではなく、1557年ごろ、当時大国だった明に対して、かなり遠慮がちに出張所を作らせてもらった、というくらいの立場らしい。駐米日本領事館のような感じ。そんなわけで、とてもヨーロッパの街並み、という感じではなく、90%は中国の地方都市。その中にポツーンポツーンとポルトガルっぽい建物があるけど、中身はすっかり中国人に侵食されている感じ。香港からマカオに来ると、すごく田舎に来た気分。日本で言う熱海(ただし海岸線の外資系ホテルはお台場)。農協ツアーのような中国人観光客がたくさん。

香港はオンボロの建物でもいろいろ創意工夫をこらして住んでいる感じがするけど、マカオは中心部の表通りにどうしようもない廃墟が放置されたりしている。こういうのどうにかしないのかね。なんだかすごく街の雰囲気を悪くしていると思うんだけど。

macau

看板のニョキニョキ感は、香港より少し遠慮がち。

macau

中国銀行ビルの発狂度合いはマカオに来ても遠慮がない。

macau

遠くから見てもよくわかる新中央酒店。竹でできた仮組みがいい感じにクレイジー。

macau

広場の階段を上ったあたり。このへんのライトアップはきれい。電通入ってる。

そんな感じでマカオの初日は終わり。

hongkong

朝起きて、ホテルの窓からCauseway Bayの街を覗き見る感じが楽しい。

hongkong

僕は窓の写真が好きで、よく窓を撮る。
窓っていいよね。陰影と遠近があるからだと思う。

hongkong

2階建てのトラム。風が吹いたら倒れそう。

hongkong

2階建てトラムと2階建てバスがひしめきあう。

DSC_0204_R

シティバンクは広東語で花旗銀行。「花旗」は「アメリカ」という意味らしい。バンカメの立場は・・・?

hongkong

hongkong

hongkong

適当な食堂に入って、麺を注文。なかなかおいしい。昨日のよりおいしい。
「サイドメニューもどうだ」と言われたので魚の皮のフライも頼んだ。これもおいしい。
香港人は商売っけが強いので、よく追加注文を促してくる。
パンを1個買うと、飲み物はどうだ、とか、飲み物を買うと、スニッカーズはどうだ、とか、
パン1個と飲み物1個を買うと、もう1個飲み物はどうだ、とか、銀行に預金をすると定期預金を組まないか、とか。
まあそういう日々の努力の結果が金融街のビルの林立につながっているんだろう。

hongkong

香港の伝票はいつもこんな感じ。麺が26HKDで、魚皮フライが12HKD。
どんぶりに書いてある「おいしい」の文字が寒い。一体誰だこれ考えたの。

とりあえずホテルに戻ってチェックアウト。

hongkong

hongkong

hongkong

hongkong

朝起きて、ああ香港だな、と思う。そりゃそうだ。
フロントでチェックアウトの時間を聞くと11時とのことだったので、11時までそのへんを適当にぶらつくことにする。

hongkong

hongkong

hongkong

とりあえず屋台で朝ごはん。なんだかよくわからない麺。16HKD。
見た目は悪いけど味はまあまあ。ダシが効いてる。肉はちょっとぷにぷにして噛み切りにくい。
でもこのあといろんな店で似たようなものを食べたけど、だいたいみんなぷにぷにしていたので、たぶんこういうのが香港人の好きな食感なんだと思う。

hongkong

hongkong

hongkong

hongkong

hongkong

スーパーに入ると、コーラの500mlが5.8HKDだった。日本で150円のものが60円くらいだから、物価は日本の半分くらい。
いろいろ眺めていると、飲食物の物価が特に安く、その他の生活品はちょっと安いかな、というくらい。
あと交通費がとにかく安い。地下鉄ひと駅が30円。トラム(路面電車)は20円均一。
東京で生活していても、ふだん無くなっていくお金のほとんどは食費と交通費なので、食費と交通費が特に安いというのはとても暮らしやすいということ。

hongkong

hongkong

hongkong

1泊目のホテル。goodrich hotel 豪境酒店。広東語では「酒店」が「ホテル」という意味らしい。
http://www.goodrich-hotel.com/

ホテルのサイトによると、3/31のシングルは400HKDなので、約4400円。
agodaは手数料として1000円かすめとっていたことになる。
ちょっと取り過ぎでないかい、という気もするけど、そんなもんかね。

香港島のほうの安宿だと300HKDくらいのもあるようなので、ここはチェックアウトをして、香港島に行ってみることにする。

hongkong

地下鉄の駅はこういう「王」のようなマーク。わかりやすい。
香港島には地下鉄でも行けるけど、地下鉄だと7HKDくらいかかる。フェリーだと3HKDなので、港まで歩いてフェリーで行くことにする。
でもとりあえず地下鉄の駅でオクトパスを買った。
このオクトパスは非常に便利で、地下鉄もフェリーもバスもコンビニもパン屋も自動販売機もみんなこれで払える。小銭いらず。旅行中何回もチャージした。

hongkong

hongkong

信号待ちで、目の前の広告を見ていて、なんだこりゃ、と思っていたら、整形手術の広告だった。
こういうのって日本だとTVブロスの広告のページとかにはあるけど、表通りではあまり見かけない。
地下鉄の構内にも美容整形の広告がやたらたくさんあった。しかもそのうちの一人が藤原紀香だった。
ブランドマネジメント的にどうなんでしょう。

DSC_0173_R

hongkong

香港名物、道路に飛び出す看板。こういうのもあまり日本では見かけない。
ちょうど2階建てバスよりちょっと高い位置にあり、2階建てバスが広告の下を悠々通過する。
今にも落ちそうで心配なんだけど、落ちてるところを見たことはない。

hongkong

hongkong

ハーバーストリートのあたり。ああ香港だなあ、という感じ。
オープンテラスのスタバでグラサンをした外人がラテを飲んでる。
白人がジョギングしている。現地のおじさんが釣りをしている。

hongkong

出た!ブルース・リー!かっこいい!

hongkong

出た!ジャッキー・チェン!
でも手形を見ても特に嬉しくない。

hongkong

あつい。Tシャツ1枚で十分。帽子とグラサンが必要だった。
沖縄より南だからねえ。出るとき日本が寒かったので、ちょっと服を見誤った。

hongkong

フェリー乗り場に行くと、湾仔(wan chai)方面と、中環(central)方面と2種類出ている。
Causeway Bayのあたりのゲストハウスに行こうと思っているので、湾仔の方に乗る。

hongkong

hongkong

昨日泊まったあたりは九龍というエリア。海を渡った香港島も変わらずごちゃごちゃした感じ。
でもまあこちらのほうが若干洗練されている。
東京で例えると、九龍は新宿・渋谷、中環・金鐘は大手町・丸の内、銅鑼灣 Causeway Bayは銀座、上環は浅草、SOHO・蘭桂坊は青山・六本木、という感じ。

hongkong

hongkong

福山雅治って香港人に人気なんですかね。

hongkong

hongkong

うろうろしながら、やっとゲストハウスのあたりに着いた。

hongkong

DSC_0086_R

こんな感じの雑居ビルが連なる通りの入り口をすっと入り、エレベーターで4階に上がると、こそっとゲストハウスがある。
非常にわかりにくい。でもまあそういう感じがおもしろい。

hongkong

hongkong

バスルームなしのシングルで280HKD。安い。
明るくて威勢のいいおばさんがフロントで受付をしていた。
http://www.jetvan.com/

DSC_0193_R

hongkong

荷物を置いて一安心。
地下鉄に乗って、中環にある長いエスカレーターに行ってみる。

DSC_0104_R

hongkong

ワンタンの有名な店でワンタンメン。まあまあおいしいけど、ちょっと量が少なかった。

DSC_0106_R

hongkong

hongkong

香港名物、長いエスカレーター。18基のエスカレーター、3基の動く歩道からなる全長800メートルの上り坂。楽しい。

hongkong

hongkong

hongkong

エスカレーターの周りには欧米風のパブやレストランが並ぶ。東京で言う青山・六本木の雰囲気。
中環の金融街で働く欧米人がランチや仕事帰りに一杯飲む感じ。

hongkong

hongkong

hongkong

坂を上るにつれて、オフィス街から住宅街に入っていき、ペンシルロケットのようなマンションが次々と出てくる。
たぶん日本だと建築基準法違反。地震が来たら速攻倒れるであろう不安定さが日本人の目には非常に危なっかしく写る。

hongkong

hongkong

hongkong

エスカレーターを上りきり、ピークトラムの乗り場のある東のほうに向かって歩くと、こんどは緑豊かな崖が出てくる。
高層マンションとのミスマッチに頭がクラクラする。なんだこりゃ。

眺めのいい山頂に上るピークトラムの駅に行くと、外国人観光客で、200人くらいの長蛇の列。
こりゃナシだな、とあっさりあきらめて、金融街のあたりのビルを見物。

hongkong

中国銀行

hongkong

HSBC

hongkong

シティバンク

hongkong

hongkong

まあ何と言うか、どのビルも気が狂ってますね。何考えたらこんなビルが作れるのか、さっぱりわけがわかりません。
風水的なものらしいけど。

hongkong

HSBCの向かいの公園で太極拳をする人たち。シュール。

さて、ピークトラムはあきらめたけど、港のバス乗り場から15番のバスに乗れば同じく山頂に行けるらしい。
行列してたら嫌だな、と思いながら一応行ってみたら、5人くらいしか並んでいなかった。
ピークトラムは25HKDだけど、バスなら9HKD。ラッキー、ということでバスで山頂に行った。

hongkong

hongkong

おおー、百万ドル。おーくせんまん、おーくせんまん。
すごい人ごみだった。ま、とりあえず見るものは見たぞ、ということで満足。

hongkong

バスで駅に戻り、地下鉄で帰る。地下鉄のホームは全面ガラス張りのドアになっている。
東京の腰の高さくらいのチャチなドアじゃなくて、ちゃんと徹底的に整備するところは感心。

hongkong

hongkong

hongkong

香港はお粥が有名らしい、という話を聞いていたので、お粥を食べた。おいしい。

hongkong

ルイヴィトン。いやー、すごいっすね。東京で今これやったら石原慎太郎に張り倒される。

hongkong

ホテルの部屋から夜の街を覗き見る。楽しい。

そんな感じで2日目は終了。

14時に家を出て、成田空港に向かった。
笹塚から都営新宿線で本八幡に行き、京成八幡に乗り換えて、京成線の特急で成田空港駅へ。
本八幡から京成八幡まで5分くらい歩くけど、乗り換えが1回で済むのでこの行き方が一番楽。
それにしても成田空港ってつくづく不便だ。貨物だけ残して、旅客ターミナルは早いところ羽田かお台場に全面移転してほしい。
あんなとこに空港なんて作っちゃって、バカだよねえ。
闘争だとか訴訟だとかも本当にバカバカしい。さっさと東京湾を埋め立てればいいだけの話。

デルタ航空のカウンターに行くと、自動精算機みたいなのがスコーンと無愛想に置いてある。
Eチケットの予約番号を入力し、パスポートをかざすと、レシートのようなぺらぺらしたチケットが出てきた。何とも味気ない。

珍しく早めに着いたので、出発ゲートでパソコンを開いた。
成田空港専用のwifiゲートウェイのようなものがあって、Yahooモバイルポイントなどがローミングできるようになっている。

http://www.narita-airport.jp/jp/guide/service/list/svc_33_wire.html

http://www.narita-airport.jp/jp/guide/service/list/svc_33_wire2.html

でもYahooモバイルポイントのIDとパスワードを忘れてしまった。
いつもルノアールで使っているけど、最近はクッキーに保存されているのをそのままOKしていくだけだった。
成田でローミングしようとすると、いつもと違うログイン画面なので出てこない。
iphoneでgmailを検索したりしたけどどうも見つからない。
クッキーの履歴とかでそれっぽいのを開いてみたりするけど見つからない。
困ったなー、と思っている間に出発時刻が来てしまった。何やってんだか。次回は忘れないようにちゃんとメモしておこう。

飛行機は無事出発。
デルタ航空はアメリカ系だからアルコールが有料かな、と思っていたら、ワインとかは有料だったけどビールはタダだった。
アサヒスーパードライがいつになくおいしい。

22時半に無事香港国際空港に到着。
ロビーにあるシティバンクのATMでとりあえず2万円分おろす。2000香港ドル(HKD)。
1HKDは11円くらい。円換算はゼロを一つ増やせばだいたいOK。わかりやすい。
一泊目のホテルは佐敦(jordan)というところにある。わりと繁華街。
A22かA21のバスに乗ればいいらしい。
エアポートエクスプレスという空港直結の電車に乗っても行けるけど、バスの2倍くらいの値段だし、駅からホテルまで結構歩くようなので、バスにする。
エアポートエクスプレスは空港から九龍まで90HKD。A22のバスなら39HKD。

A22のバスはすんなり見つかった。
運転手に100HKDを出すと、「釣りがないからあそこの窓口で切符を買ってこい」と言われた。ダッシュで買いに行き、戻ってきた。
香港の一般人はオクトパスというスイカみたいな電子マネーのカードで乗っている。こちらのほうが若干割引もあるし、コンビニやパン屋でも使えるので、とても便利とのこと。とりあえず急いでいるので買うのはまた明日。

バスが出発して一息ついたものの、今度は降りる場所がわかるかどうか不安。
前方の電光掲示板にちゃんとアルファベットで次の停留所名が表示されるようになっているので、注意深くチェックする。
Jordan near Shanghai Stというところで降りる。

hongkong

降りるとそこは香港。実に香港。何だかまあ歌舞伎町のような感じ。
自分がどこにいるのかよくわからないので、地図を見ながらあっちかな、こっちかな、と歩いているうちに、ストリート名で現在地がわかることに気づき、だいたい場所をつかんだ。
15分くらいうろうろして、ホテルに辿り着く。
agodaからプリントしたバウチャーをフロントに渡して、すんなりチェックイン。カードキーをもらう。
部屋は狭いけどバスルームもついて、清潔で機能的だった。荷物を置いて一安心。
とりあえずビールでも飲むか、とカメラを持って外に出る。

DSC_0005_R

hongkong

夜の1時だけど、明るくてたくさん人が歩いたり飲んだりしている。
目下非常時につき灯火管制中の東京から来たので、ギャップが激しい。
適当に目についた屋台でビールと焼きそばをオーダー。

hongkong

ビールを頼んだら350mlくらいのつもりが、630mlの中瓶だった。16HKD。170円くらい。
ちょっと面食らったけど、軽くておいしいのでくいくい飲めた。

hongkong

深夜1時くらいなのに、みんなこんな調子で外で飲んでる。まあ平和ってことだよね。

hongkong

すぐ目につくところにゴミ箱とバケツがあって、残飯やお皿を入れている。
この感覚はちょっといまいちいかがなものかと思う。

hongkong

チャーハンが55HKDはちょっと高いかな。英字メニューもあるし、観光客向けの値段。
地元民向けの定食屋のチャーハンなら20-30HKDくらい。

hongkong

「恋する惑星」で金城武がパイン缶を買っていたことでおなじみのサークルK。
一瞬パイン缶を買おうかと思ったけどやめておいた。

hongkong

DSC_0025_R

ホテルに戻って、財布のお金を勘定。
同じ20HKD札でも3種類ある。紛らわしい。1種類でいいじゃん。
まあ何かいろいろ大人の事情があるのです。ドルとペッグとか、カレンシーボード制とか。

http://www.alt-invest.com/book/old/hongkong/faq2.htm

hongkong

左端の縦書きのNoの級数がクレッシェンドしていくところに絶妙なセンスを感じる。

フロントで教えてもらったwifiのIDでネットをつないで、しばらくパソコンをいじって、2時くらいに寝た。
そんなこんなで初日は終了。

hongkong

2011/3/31から4/9まで、香港とマカオに行ってきました(中国も数時間だけちょろっと)。
日本→香港→マカオ→香港→中国→香港→日本
と移動した結果、更新仕立てで真っ白だったパスポートがいきなりハンコだらけ。いまや全部同じ中国なのにね。

記憶のあるうちに、ささっと旅行記を書いてしまいたいと思います。
これがキューバとか、ボリビアとか、モーリタニアとか、ちょっと珍しい国だったら、エヴァンジェリスト気取りの気合を入れた文章でも書かなければ、という気にもなるのですが、まあ香港だからねえ。日本人にとってはハワイ並に身近な旅行先で、別に何も珍しくないし、行ったことある人だらけだと思うので、感傷的な物言いはしないでおきます。
2011年4月時点のハウツー的にさくっと書き残しておければ十分かなと。

香港から帰ってきて、読みたい本や知りたいことがぐーんと増えて、ブログを書くのにあまり時間をかけてももったいないので、あまり趣向を凝らしすぎずに、なるべくささっと済ませたいと思います。

■チケット

そうだ、香港に行こう、と3月の頭に突然思いついた。HISのサイトを見ると、香港行きの航空券は、3末が一番安いし、リビアの政変による原油高の影響で4/1から燃油サーチャージが高くなるようでもあるし。

とりあえず、新宿のHISに行ってみた。
「香港行きたいんですけど」と言ったら、出てきたチケットは5万円くらいした。
「あれ、HISのサイトには19800円と出ていたのですが」と言うと、
「ああ、航空会社未定のものですね」と言って、出し直してくれた(はじめから出せばいいのに)。
それでも、もろもろ合わせて4万円くらいした。
「コレもうちょっと安くならないんですか」と聞いたら、
「窓口での購入だと窓口事務手数料がかかるのですが、サイトから申し込んでいただければその分がかからなくて安くなりますよ」
とのことだったので、「わかりました」と答えて家に帰り、ネットで注文した。

その明細がこちら。
【航空券料金】 19,800円
【現地税(日本事前徴収分)】 1,370円
【航空保険料】 1,000円
【保安税(香港)】 400円
【燃油サーチャージ】 7,000円
【国内空港使用料】 2,540円
—————————————–
【ご請求金額(お一人様)】 32,110円

サーチャージが感じ悪いけど、まあこんなもんか、と思う。クレジットカードで購入。
今まで、チケットはいつもHISの窓口で注文して銀行振込で支払っていたけど、ネットで注文すれば手数料が安いし、クレジットカードのポイントもつく。
HISのサイトもとても使いやすい。AJAXを多用していて、ANAのサイトとかよりずっとユーザビリティーが良い。だいぶ見直した。

「航空会社未定」で注文したけど、瞬時にデルタ航空が割り振られていた。だったらはじめからデルタ航空って書けばいいのに。
デルタ航空はスカイチームに所属している。以前作った、FlyingBlueというスカイチーム系のカードでマイレージ登録をした。

世界には航空連合が3つある。
ANAが所属しているスターアライアンス、
JALが所属しているワンワールド、
エールフランスなどが所属しているスカイチーム。
それぞれマイレージカードを作っておけば、世界中のほとんどの航空会社でマイレージがつく。

ネットで決済して、1週間後くらいに、デルタ航空からEチケット発券のお知らせが来た。
家のプリンターでEチケットをプリントアウト。これを持って、成田空港のデルタ航空のカウンターに行けばいいとのこと。
いつもはHISから書留みたいな大きな封書が来て、あれこれ注意事項の紙が一緒に渡されたりするのに、今回は何もなし。
IATAが発行した4枚綴りくらいの厚紙でできたツルツルのバウチャーを後生大事に首からさげて旅行していた頃が懐かしい。
Eチケットなんてコピー機があればいくらでも複製できる。それだけに紛失盗難リスクもぐっと軽減されるわけだけれど。IT革命。

■海外旅行保険

海外旅行保険も一応入っておこうと思う。
いつもはHISの窓口で言われるままにAIUかエイチエス損保のものに加入するんだけど、今回は自分で決めないといけない。
HISのサイトから、保険料の比較ができるようになっていた。
http://www.his-j.com/hoken/
補償内容に大した違いはないのに、三井住友海上の「@とらべる」というプランが一番安い。
そんなにひどく悪いものでもなさそうなので、それにした。ネットで注文。
香港10日間、2810円。いつもは5000円くらいしていたと思うので、安い気がする。
1日281円と思うと安いけど、1ヶ月8430円と思うと高い気がする。
クレジットカードで決済をすると、保険証書がすぐにPDFで発行される。自分用と家族用にプリントアウト。
郵送物は特にないらしい。ドライだねー。エコだねー。ITだねー。

<補償内容>
傷害死亡 Injury Loss of Life ※1  ¥10,000,000
傷害後遺障害 Injury Physical Impairment  ¥10,000,000
治療・救援費用 Medical/Rescuer’s Expense  ¥10,000,000
緊急歯科治療費用(縮小割合50%) Urgent Dentistry Medical ※2 補償Mortgage
疾病死亡 Sickness Loss of Life ※1  ¥10,000,000
賠償責任 Personal Liability  ¥100,000,000
携行品損害 Baggage ※3  ¥300,000
航空機寄託手荷物遅延等費用 Delayed Baggage Expenses of Flight  ¥100,000
弁護士費用等 Lawyer Expense  ¥1,000,000
テロ等対応費用 Terrorism Correspondence Expense  ¥100,000

※1 死亡保険金の受取人は、被保険者の法定相続人となります。その他の保険金については普通保険約款・特約に定めています。
※2 緊急歯科治療費用については、現実に支出した診察費等の所定の費用で社会通念上妥当な額に50%(縮小割合)を乗じた額を治療・救援費用保険金としてお支払いします。ただし、治療を開始した日からその日を含めて7日以内に要した費用で治療・救援費用保険金額が限度となります。したがいまして、残額については自己負担いただくことになります。
※3 携行品1つ(1個、1組または1対)あたり10万円(乗車券・旅券等は合計して5万円)を限度とし、損害額をお支払いたします。また、携行品損害保険金額が30万円を超えるご契約の場合でも、盗難、強盗および航空会社等寄託手荷物不着による損害については30万円を保険期間中の限度額とします
——–

テロの対応って10万円で済むものなんですか?(苦笑)
次回は5%のリピーター割引がきくらしい。よくできてる。

■お金

お金は、いつもだと成田空港の外貨カウンターで3万くらい現地の外貨を両替するんだけど、地球の歩き方によると、香港ドルは円を現金で持っていって現地で両替するほうが割がいい、とのことだったので、日本での両替はしなかった。トラベラーズチェックもめんどくさいので作らなかった。

シティバンクの口座に30万ほど入金して、キャッシュカードを持っていった。
シティバンクのキャッシュカードは、現地のシティバンクATMや、PLUSネットワークのATMで、現地のお金を引き出すことができる。とても便利。
ただ、レートは両替屋と比べると若干悪い。手数料が1回ごとに210円かかるのもいまいち。
でもまあ大量の現金を持ち歩かなくて済む気楽さと引換えと思えば許せる範囲。

海外に行く時に地味にネックになるのが、成田空港までの交通費。
中途半端に小銭が残ると、旅行中ずっと何の役にも立たない日本円の小銭をジャラジャラと持ち歩くハメになる。
今までは乗換案内で電車賃を調べて、小銭が余らないようにピッタリの日本円を持って家を出ていたけれど、今回はPASMO機能のついたキャッシュカード兼クレジットカードを持っていった。海外でもクレジットカードとして使えるし、PASMOが増えたことで荷物が増えるわけでもない。便利便利。

■電話、パソコン

今までは海外に行く時にケータイやパソコンを持っていったことはなかった。そんなものを持っていったらせっかくの非日常感が台無しなので。
でも今回はあえて持っていってみることにした。できるだけ日本にいるときと同じ状態で旅ができないかどうか確認する人体実験。
いずれ仕事もネットで完結できるようにして、場所にとらわれず日常を過ごせるようになると楽しいと思う。

ソフトバンクのサイトによると、香港でもiphoneはそのまま使えるらしい。

・ローミング
設定>キャリア>CSLを選択
設定>一般>ネットワーク>データローミング>オン
余計な料金がかからないよう、使わないときはこまめにローミングをオフにする。

・パケット通信
「海外パケットし放題」でウェブやメールは1日上限1480円の定額利用になる。申し込み不要。
2011/6/30まで1480円。通常は1980円。日のカウントは、日本時間を基準に課金。

・音声通話
端末表示名:CSL/HK TCSL GSM/TCSL/CABLE&WIRELESS HKT/C&W HKT/454000
事業者コード:HKGTC
通話料1分あたり
 滞在国内(香港内):75円
 日本:175円
 その他の国:265円
 着信通話:145円

香港から電話するときの国際電話アクセス番号 001 (KDDIと一緒)
香港の国番号 852

そこまで調べておいたんだけど、結果から言うと、ローミングはできなかった(がーん。笑)
キャリア表示のところがずっと「検索中・・・」になって、どこに行っても圏外だった。
上記の設定以外の何かの設定が足りなかったと思われる。何が足りないのかは不明。
まあ、どうしてもケータイで電話したいというときもなかったし、お金もかからなかったのでよかったんだけど。
一応いつか原因を確認しておきたい。
ちなみに香港は市内通話が定額なので、ホテルなどで「電話貸して」と言えばタダで貸してくれる。

そんなわけで一番使ったのがwifi通信。
公共施設が提供している無料のwifiサービスが街中のあちこちにあるので、それにつないでメールやウェブをチェックできた。
wifiネットワークを検索して、セキュリティのかかっていないネットワークに接続し、プラウザを開くと出てくるゲートウェイサイトのリンク表示がaccept/agreeだけになっているのがある。そういうのはagreeをクリックするとすぐに使えるようになる。セキュリティ上は問題があるかもしれないけど。
ホテルでもwifiを提供していることが多く、フロントでIDを聞くとアクセスできた。
でも安宿ばかり泊まっていたので、いまいち不安定だったり、セキュリティ設定がされていなかったりはした。
公共機関のそばは政府提供の無料wifiがあることが多く、ちょくちょく使った。govのドメイン名が目印。香港でもマカオでも同様。

hongkong

有料wifiや、基本有料だけど一定期間トライアルで使えるサービスもいくつかあったけど、面倒なので使わなかった。でも1回くらい試してもよかったかな。

香港の公衆無線LAN事情
http://mobalife.blog39.fc2.com/blog-entry-577.html

街中でもPCCW:地下鉄の駅、マクドナルド、スターバックスコーヒー、PCCWの公衆電話付近
マクドナルドは20分限定 Y5ZONE
1日利用可能な24時間パスHK$20.5、セブンイレブンなどで買える

http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/minna/20110322_433028.html

公共施設
http://hkjob.ti-da.net/e2327801.html

利用できる場所:
http://www.gov.hk/en/theme/wifi/location/index.htm

GovWiFi (香港政府無線LANプログラム)
http://www.gov.hk/en/theme/wifi/program/index.htm

パソコンもwifiにつないで使っていたけど、僕のThinkpadX61sはもうバッテリーがへたれてて、コンセントなしだと10分くらいしか持たない。
安心してコンセントが使えるのは空港、公共施設、ホテルの部屋くらい。
貴重品なのでいつも持ち歩かないと不安だけど、いつも持ち歩くにはだいぶ重くてかさばったので、次回はA5サイズくらいの小振りでバッテリーの持ちのいいネットブックを持って行こうと思った。
結果から言うと、パソコンやiphoneが使えるとやっぱりとても便利。両替とか、マイナーな場所の行き方とか、現地に来て出てくる素朴な疑問をすぐに解決できる。
旅先でパソコンがネットにつながると、ちょっとハッカー気分で楽しいものです。気分はアサーンジ。

■ホテル

ホテルはいつも地球の歩き方を参考にしながら現地で適当に探すんだけど、1日目の到着が22:30だったので、一応1泊目だけ予約しておくことにした。
友達に教えてもらったagodaというサイトを使った。
http://www.agoda.jp/

安いやつ、安いやつ、で検索した結果、jordanにあるgoodrich hotelに絞られた。他にもいろいろあったけど、予約がいっぱいだったりして。
部屋の写真やクチコミも確認できて安心できる。シングル1泊$64.17だった。ざっくり6000円かー、ちょっと高いかなー、と思っていたけど、あとでクレジットカードのウェブ明細を見たら、5,449円で決済されていた。1ドル84円で計算すると確かにそのくらい。円高の威力をまざまざと実感。
サイトからバウチャーをプリントアウトして、フロントで渡したら、「ああ、はいはい」という感じですんなりチェックインできた。

実は今回、カウチサーフィンというのを使ってみようと思っていた。
http://www.couchsurfing.org/
使ってみようとは思いながらもなんだかおっかなくて保留にしていたんだけど、出発の前日にえいやと会員登録して、香港に住む人にメールを1通送った。でも、返事が来なかった。もうちょっと余裕を持っていれば、何人かにメールしたりもできたんだろうけど、まあちょっと今回は敬遠ということで、次回また検討します。会員登録には住所確認のハガキ受け取りとかもあって、それは2週間くらいかかる。何事も早めに準備しないとねえ。

■パスポート

HISのサイトから、パスポートの有効期限が近付いているので更新したほうがいいですよ、と機械的な忠告メールが来た。
それもそうか、と思い、新宿の都庁の地下に行って10年パスポートを更新した。
16000円もした。高い。ひどい。
でもICチップ入りになった。チケットから保険からホテルからパスポートから何かとIT化が進む。
世の中は着実に進化しているんだなと思う。
過去の思い出にとらわれず、便利なものや安い方法は貪欲に取り入れていきたいと思う。

香港からマカオに行って、また香港に戻ってきました。
ずっとネット環境が不安定で、つながったり切れたり、つながるけどコンセントがなかったり、
という感じだったんだけど、ようやくコンセントも通信も安定した部屋を確保しました。
重慶大厦という大きな建物の一角にいます。ここにあと4泊するつもり。

旅をしていると、行動がアクティブになって、充実した時間が過ごせるようになる。
ネットやツイッターをだらだらと見たり、どうでもいいことに思い悩んだりしなくなる。
次はあれをやろう、その次はここに行こう、仮に入れなかったら代わりにここに行こう。
さくさくとフローチャートのように行動する。
普段の自分の3倍くらいテキパキしている。

なんでだろう、と考えたけれど、たぶん死を意識しているからだと思う。
旅の終わりは1つの死だ。
死ぬまでに何をすればいいか考えて、今、この環境にいて、最もやっておくべきと思うことを考えてクリアしていく。
別に今やらなくてもいいものは避ける。
物事に優先順位をつけて、スケジューリングして、進捗と状況に応じて適宜リスケを繰り返す。
だから普段よりも生き生きと充実した時間が過ごせるんだと思う。

日本に帰ってきたら、そういう緊張感もゆるんで、またダラダラとした生活になってしまいそうなんだけれども、
ちょっと立ち止まって考えてみれば、東京での生活にしても、やっぱりいつかは死ぬ。
平均寿命まで生きるなら約50年後、それよりも前に不慮の事故で死ぬかもしれない。
特に今回の地震と津波と停電では、多くの人が今まであまり意識していなかった死をかなりリアルに想像したと思う。
でもまあ生き物なんだから死ぬのは当然のことだし、別に嘆くものでもない。
むしろ生き続けることのほうが地獄だ(参照→「火の鳥・宇宙編」)
死をリアルにクールに意識できる人は、充実した人生を過ごせるような気がする。

まあ、仕事の進め方が上手な人とかはいつも細切れに自分が死ぬことを設定しながら
短期的な目標設定を繰り返し立てては直すようにしているんだと思う。
この期間内にこれをここまでやっておけば、あとは死んでも誰かがどうにかするだろう、とか考えながら。

逆に「自己」や「永続性」を無意識にでも大切にしてしまう人は、たぶんいろいろ生きにくい。
まあ、本人がそれでよければ別にいいんだけど。ひどく周りに迷惑をかけない限り。

刹那的というのともちょっと違うんだけど。
「今あるものもそのうち消えてなくなるからそんなに無理せず変にこだわらず、現時点での最適解を80点くらい取れたらあとは適当に流しちゃって」
といったようなスタンスだとだいぶ生きやすい。
万物流転的、動的平衡的とでも言ったものか。

そんなわけで、いつまでも時間があると思わないで、ちゃっちゃかやってったほうがいいよ、
と、帰国後の自分に忠告するつもりで書き残してみた。

最後に、以前にも引用した、スティーブ・ジョブズのスピーチから。

「自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと。
これは私がこれまで人生を左右する重大な選択を迫られた時には常に、決断を下す最も大きな手掛かりとなってくれました。

何故なら、ありとあらゆる物事はほとんど全て…外部からの期待の全て、己のプライドの全て、屈辱や挫折に対する恐怖の全て…こういったものは我々が死んだ瞬間に全て、きれいサッパリ消え去っていく以外ないものだからです。
そして後に残されるのは本当に大事なことだけ。

自分もいつかは死ぬ。
そのことを思い起こせば自分が何か失ってしまうんじゃないかという思考の落とし穴は回避できるし、これは私の知る限り最善の防御策です。
君たちはもう素っ裸なんです。
自分の心の赴くまま生きてならない理由など、何一つない。」
http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html

香港に来てみた。
旅に出る直前は、楽しみというより、一体なんでこんな面倒くさいことをわざわざするんだろうと思う。
家にいる方がずっと楽で心配事もなくリーズナブルに過ごせるのに。
外国に来ると、言葉は不自由だし、コンセントの形は違うし、お金も違うし、
今晩無事に寝られるかもわからないし、何かと不安が多いし心細い。
だったら行かなきゃいいじゃん、と思うけど、まったくその通り。だったら行かなきゃいい。
(あるいは場当たり的に行動せず、お金をかけて周到に準備すればいい)。

でもまあこういう普段当たり前だと思っているものが当たり前でなくなるような体験はときどきしておいた方がいいんだと思う。
日本にいると、かわりばえのしない日常に飲み込まれる。
毎日が退屈で刺激がなくなって何もかもが当たり前で感度がボケて、「いいよ別にどうせそんなもんだし」という諦めムードに染まる。
旅は自分を捕まえて洗濯機に突っ込んで、そういうスレた感じをショック療法のように一時的にでもふるい落とすものだと思う。
シェイク・イット。
そして、今までの日常は何か根本的に見落としていたものがあったんじゃないかとか、
これからどうしたもんだろうか、このままでいいんだろうか、とかいろんなことを考えればいいんだと思う。
だから旅は孤独で寂しい必要がある。

今回はものの試しにパソコンとケータイを持ってきてみたけど、
ブログなんて日本に帰ってからでもいいし、
ネットやツイッターばかり見ていたら限られた時間がもったいないので、
2日に1回くらい、メールチェック程度に使えばいいか、と思います。
ネット見てばかりじゃ日本にいるときと変わらないし。
ネットワークになかなかつながらないときの微妙な待ち時間がもったいない。
まあ何か緊急の調べ物があったときに使う感じで。

重いけど、パソコンとネットがあると心強いことは確か。
でも重い。持たないで済むならあまり持ち歩きたいものでもない。

とりあえず安全報告。

香港気分を盛り上げるために香港映画を見てみた。
でも麻薬やヤクザや撃ち合い、殺し合いばかりで、若干腰が引け気味。香港恐い・・・。
治安の悪そうなところには近づかないように気をつけよう。

インファナル・アフェア [DVD]
ポニーキャニオン (2004-02-18)
売り上げランキング: 16566

無間道,Infernal Affairs,2002年
監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
主演:トニー・レオン、アンディ・ラウ

いやー、おもしろい。脚本がすごくよくできてる。
先の読めない展開にドキドキ。
3部作構成になっているようなので、あとの2本も見てみたい。

恋する惑星 [DVD]
恋する惑星 [DVD]

posted with amazlet at 11.03.31
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2006-06-23)
売り上げランキング: 37965

重慶森林, Chungking Express、1994年
監督:ウォン・カーウァイ
出演:
・1話目
金城武(警官223)
ブリジット・リン(謎の金髪女)
・2話目
トニー・レオン(警官633)
フェイ・ウォン(フェイ)
チャウ・カーリン(スチュワーデス)

昔一度見たけどこれを機会に見直した。
金城武の甘くてちょっとダサい感じが田原俊彦に似ている。
金城武が手帳を繰りながら昔の同級生にまで電話するところはかなり痛くて見ていてムズムズする。
トニー・レオンの方の話は逆に女の子がすごくじれったくてムズムズする。
スチュワーデスもズルい人すぎてムズムズする。
何かとムズムズするけど全体的に微笑ましい。

天使の涙 [DVD]
天使の涙 [DVD]

posted with amazlet at 11.03.31
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2006-06-23)
売り上げランキング: 16558

堕落天使,Fallen Angels、1995年
監督:ウォン・カーウァイ
出演:
レオン・ライ(殺し屋)
ミシェール・リー(エージェント)
カレン・モク(金髪の女)
金城武(モウ)
チャーリー・ヤン(失恋娘)

「恋する惑星」の姉妹編のような感じだけど、うーん・・・、何か変態過ぎてあまりおもしろくない。
殺しのシーンも多く、ちょっと暗い気分になる。
全体的に酷い。みんなやさぐれていて救いがない。気持ちが悪い。
まあ、そういうやさぐれ感を出したかったのかもしれないけど、
エンターテイメントとして成り立っているかというと疑問。

酔拳 [DVD]
酔拳 [DVD]

posted with amazlet at 11.03.31
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2009-12-02)
売り上げランキング: 4586

醉拳、Drunken Master、1978年
監督:ユエン・ウーピン
出演:ジャッキー・チェン

ジャッキーの初期の名作。
ツタヤのジャッキーコーナーには50本くらい映画があるんだけど、どれか1つ選ぶとしたらこれなのかなあ、と。
あらためて見ると、ドラゴンボールとか仮面ライダー、宇宙刑事シリーズとよく似ている。ルーツはこちらのほうだけど。
食い逃げして怒られたらカンフーでやっつけたりするのは倫理的にどうなんだろうか。
小学校の休み時間てこんな感じだったなあ。

蛇拳 [DVD]
蛇拳 [DVD]

posted with amazlet at 11.03.31
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2009-12-02)
売り上げランキング: 1938

蛇形刁手、Snake in the Eagle’s Shadow、1977年
監督:ユエン・ウーピン
主演:ジャッキー・チェン

酔拳よりシリアス。もともとジャッキーより前にブルース・リーのシリアス系カンフー映画が一世を風靡して、
ジャッキーも初期はそんな感じだったけど、だんだんコメディ・エンターテイメント要素が増えていったみたい。
ジャッキーの笑顔はコミカルな演技がよく似合う。
酔拳も蛇拳も、ずいぶん引っ張る割に、ラストはものすごくあっけない。
ピヨピヨしたシンセのSEが時代を感じさせてかっこいい。

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法
ちきりん
イースト・プレス
売り上げランキング: 377

ちきりんの日記で照れ隠しのように出てくるおちゃらけオブラートをだいぶ取り除いて思いのほかシリアスにまとめられている良書。

「だよねー」と思うことしきり。

できるだけ多くの日本人に読んでもらいたいと心から思う。

p20
平日も休日もですが、「予定が入っていることがいいことだ」という考えは、下品です。時間に追いまくられることが、あるべき姿ではありません。

p25
世の中の多数派の人は、少数派の人に対してむやみに「なぜ?」と聞くのはやめましょう。みんなが東に向かって歩いているときに西に向かう人は、心から西に行きたい人なのです。「他の人がやっているから」という理由ではなく、「西を志す強い理由」があるから西に向かっているのです。その人に、「俺は世の中と同じことをしているのに、なぜ、お前は人と違うことをするのか?」と聞く。こう考えるとちょっと恥ずかしくなったりしませんか。

p47
つまり人生設計とは、「仕事、家庭、趣味の中から、最大ふたつを選ぶ」という選択であり、反対から見れば「どれかひとつを諦める」という選択なのです。

p58
最近ちきりんは、「外から押しつけられる過剰な欲望を排して、自分のピュアな欲望を取り戻したい」と強く思うようになりました。物欲を捨てて仙人のように暮らしたいわけではありません。そうではなく「自分のオリジナルな欲望」と「つくられて付着させられているニセモノの欲望」を区別したいのです。そうしないと、ほしいモノをすべて手に入れておきながら、なぜか家の中には不要なモノが溢れているように感じるという、矛盾した状況から逃げだせません。

p68
しかし、日本には「たとえ適当にはじめたことでも、簡単にやめてはいけない」という道徳観があります。周囲もやたらと「即断すべきでない」というプレッシャーをかけます。やめることは「逃げ」とか「根性がない」といわれ、とてもくだらないことでも、続けることに、やめることより高い道徳的価値がおかれます。
・・・
「違っていた」とわかったら速やかにやめることです。

p77
つまり、自分の大事な家族や会社、そして自分自身に関する判断で失敗しないためには、できるだけ遠くにある、広い範囲のことにこだわりの対象を移していけばよいのです。それにより「身近なことへのこだわり」を少しでも小さくでき、自分や大事なものにとっての判断が少しでも客観的になります。

p114
「人生で初めてコレを買った」という場合、その購入の選択はたいていほろ苦いものです。人生で初めて自分で選んだ服、靴、車、パートナー、仕事などは、だいたい間違っていませんか?

p158
本当は人脈が多いことより、本人が魅力的であるほうがよほど意味があるはずです。魅力的な人の周りには自然に人が集まるので、人脈なんて簡単につくれるからです。「自分が知っている人が多い」状態ではなく、「自分を知っている人が多い」状態のほうが効率がよいですよね。

p206
戦うか、受け入れるか。それによって変わるのは結果ではなく経過です。
・・・
人生を生きるのは自分です。「戦うべき」も「受け入れるべき」もありません。理屈ではなく、どういう人生を送りたいか、これからの時間をどう使いたいか、というシンプルな選択なのです。

p220
人は生活の中で様々なものを手に入れ、年を取るごとに自分の持っているもの—-仕事やキャリア、家族や人間関係、環境や資産について、ものすごく大事で尊いもののように思いはじめます。そしていつしか、それらを手放すことが怖くなります。

ところが全く違う場所に行くと、「そんなに必死で守る必要があるんだっけ」と思えたりします。どちらの見方が正しい、というわけではありません。同じものをふたつの視点から見られるようになるのです。自分の存在や信じているものの価値を相対化できるようになるのでしょう。

デュアル用のディスプレイは、何となくメインPCの右側に置くもののように思っていた。

だって、パソコンは、横書きだから。
メインからはじまったものは左から右に目線が流れるので、サブディスプレイは右側にあるのが自然かと。

でもなんか落ち着かなかったんだよね。
デスクが左より右の方が狭かったり、右奥に置いてしまうとコンセントの抜き差しが面倒だったり、
Thinkpad X61sのD-SUB端子がボディの左側についていて、ケーブルをぐるりと回さないといけなかったり。

この前、友達の家に行ったら、当然のようにサブディスプレイをメインPCの左側に置いていた。
なんだ、左でもいいのか、と思って真似してみたら、思いの外すんなりおさまった。
コロンブスの卵。
リビングの中ほどにあるDVDプレーヤーともつなぎやすくなって、
ケーブルをつないだままローテーブルに移動するのもやりやすくなった。

いい気分転換になった。
いろいろはかどりそうな気がしてきた。

へんな思い込みにとらわれず、自分以外の人のいいところを素直に取り入れるようにしたい。