寄付をすると、所得税と住民税が安くなる。
所得税の場合は、源泉徴収がそれなりにあれば、還付金が増える。
住民税も、年4回の支払で、1回毎に数万が引き落とされると、残高がガクッと減ってあわてることがあるので、一回のタイミングで寄付をどかっと払うことで、ちょくちょく払いの額を減らせたほうが、キャッシュ・フローが単純になり、心臓への負担を減らせる。
給与所得からの特別徴収だと毎月ちょっとずつ引かれるからそんなに気にならないんだけど、年4回払いの普通徴収だと1回の金額が大きいので結構血の気が引く。
公益社団法人、公益財団法人に寄付をすると、所得控除だけでなく、税額控除も選択できる。
税額控除のほうが総合課税と申告分離課税の合算からマイナスできるので、たぶん有利。
有象無象の任意団体よりも、国のお墨付きがある分、書類の発行体制などが整っていて、手続きもスムーズだと思う。
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1266.htm
だいたい寄付金額の3割が所得税から控除される。
1万円寄付すると、3000円くらい。
10万円寄付すると、3万円くらい。
確定申告で源泉徴収から還付しきれなかった額から逆算すれば、最適金額が導かれる。
さらに1割くらいが住民税から控除される。
よって、1万円寄付した場合の実質負担は、6000円くらい。
10万円の場合は、6万円くらい。
で、どこに寄付するのがいいのかな、ということで、
とりあえず、「公益社団法人 寄付」「公益財団法人 寄付」でグーグル先生に聞いてみた。
一例。
日本ユネスコ協会連盟
:発展途上国の教育支援、世界遺産の保護、日本の自然・文化を守る
http://www.unesco.or.jp/support/donate/deduction/
日本環境技術協会
:健康で快適な生活環境の確保並びに地球環境の保全に寄与することを目的として、水質・大気・有害化学物質等の環境測定技術向上のための調査研究、測定データの信頼性確保のための技術講習会及び資格認定試験、諸外国との技術協力及び情報の収集等の各種事業を実施しています。
http://www.jeta.or.jp/donation
日本ユニセフ協会
:子どもの権利の保護および子どもの基本的ニーズの充足、子どもの潜在的能力を十分に引き出すための機会の拡大を推進
http://www.unicef.or.jp/cooperate/coop_tax.html
日本WHO協会
:WHO(世界保健機関)憲章の精神を広く普及徹底し、その事業の目的達成に協力し、我が国及び海外諸国の国民の健康増進に寄与する
http://www.japan-who.or.jp/m_recruit/kifu.html
アムネスティ・インターナショナル日本
:すべての人びとの人権が守られ、誰もが紛争や貧困、拷問、差別などの人権侵害で苦しむことのない世界の実現を目指しています。
http://www.amnesty.or.jp/get-involved/donation/tax_credit.html
企業メセナ協議会
:即効的な販売促進・広告宣伝効果を求めるのではなく、社会貢献の一環として行う芸術文化支援
リンク
全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)
:精神障がい者と家族が地域で安心して暮らしていけるよう、孤立しがちな家族同士が学び支えあうこと、専門家や関係者と協力して、社会の偏見をなすことや、精神医療・保健・福祉の制度を改善することを目的に活動しています。
http://seishinhoken.jp/profile/national/contributions
日本障害者リハビリテーション協会
:障害者のリハビリテーションに関する調査研究と国際的連携のもとに障害者のリハビリテーション事業を振興することを目的としています。
http://www.jsrpd.jp/static/do/
がん研究振興財団
:がんの征圧をめざし、研究などの助成をする
http://www.fpcr.or.jp/donation/
東京都歴史文化財団
:東京都における芸術文化の振興並びに都市の歴史及び文化の継承とその発展を図り、もって創造性に満ち、潤いのある地域社会づくりに寄与することを目的としています。
http://www.rekibun.or.jp/support/contribution.html
うーん、なんだかいろいろあるもんだ。
ユネスコかなあ。。。
あまりエッジの効いたところはなんとなく避けてしまう。
こういうのを選ぶときってすごく性格が出る気がする。
たぶん、どこの団体も、単純に企業の経済活動では割り切れない、公共の福祉を脅かす何らかのリスク、脅威、不安を減らすために活動している。
健康不安や自然破壊、人権侵害、教育機会の欠如など。
今の自分が未来に不安を感じるとして、経済的不安の他に、どんなものに不安を感じているか、問題意識を持っているかを問われるのだと思う。
寄付も遠回しな投資の一種。
WHOやがん財団への寄付がめぐりめぐって自分や家族や友人の治療に役立つこともあるのかもしれない。
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