日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル
橘 玲
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 16

橘玲の久々の金融本。

国家破産が発生するステップと、ステップごとに考えられる対策がていねいに案内されている。

とりあえず、国債の金利には注意深くなっておこうと思った。
金利が1%を超えたら、物価連動国債と国債ベアファンドの購入を検討。

ネット銀行の為替手数料がいつの間にかネット証券より安くなっていた。
道理で住信SBIネット銀行がやたらと外貨預金をプッシュしていたわけだ。
SBI証券で為替取引をするより、住信SBIで両替したものをSBI証券に移した方が安くつく。

FXのスワップ金利が高金利時にはマイナスになるというのも新発見。
なんだかんだでデフレのおかげで今の日本人はずいぶん得をしている。

大は小を兼ねるということで、最終ステージの準備だけしておけばいいような気もする。
最終ステージに必要なのは、海外銀行の外貨預金と、日本国債ベアETF(レバ1倍のJGBSとレバ3倍のJGBD)。

p48
日本の対外純資産は民間だけで180兆円以上あり、国内金利が上昇すれば海外資産を売却して円に戻す動きが広がるでしょう。金利の上昇で海外投資家が日本国債に投資し、それが円高につながるかもしれません。
ただし、為替レートは長期的にはインフレ率と金利差を調整するように動きますから、高金利の通貨はいずれは安くなります。この”市場原理”がはたらいて、日本経済の高金利とインフレが定着すれば為替レートは円安に向かうはずです。

p60
国債価格とは金利のことであり、金利とは国債価格のことです。この関係は国債市場では絶対で、例外はありません。
将来、日本国債の価格が下落するようなことがあれば、神の予言と同じ正確さで、市場の金利は上昇するのです。

p98
金利が大きく上昇する局面では、現在の「掛け算」方式の商品設計は機能しなくなりますから、ふたたび「引き算」方式で適用金利を決めるようになるでしょう。そうなった時は、「掛け算」方式の個人向け国債を中途解約して「引き算」方式に乗り換えることで不利な条件をリセットできます。

p140
財政破綻でキャピタルフライトが起きたとき、最大の円の買い手はおそらく日本国になるでしょう。円安が進めばインフレが昂進しますから、通貨の価値を守るために政府・日銀は大規模な円買い(ドル売り)介入に追い込まれます。一部の富裕層などが、その機会を利用して、手元にある円資産を外貨に両替するのです。
キャピタルフライトが終わると、日本人の資産構成は大きく変化しているはずです。
企業(法人)や個人の富裕層は、ドルなどの外貨建て資産を海外の金融機関に預けています。それに対して日本国(と大半の日本国民)が、いまやかつての数分の1(もしくは数十分の1)しか価値のなくなった膨大な円資産を抱え込むことになるのです。

僕らの時代のライフデザイン 自分でつくる自由でしなやかな働き方・暮らし方
米田 智彦
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 638

これもkindleで出ていたので読んでみた。

まあなんかどこかで聞いたような話が編集者らしくまとめられている感じで、
「ニートの歩き方」のようにガツンと来るところはなかったけど、
こういう人たちがぽつぽついて、東京近辺でうろうろしていることを大勢の人が知るようになるのはたぶんいいことなんじゃないかなと思う。

「仕事何しているの?」とか「メインの収入源は何?」と聞かれるのに答えるのはなんかもうめんどくさいんですよね。

この本でも読んでおいてください、と答えるようにしようかなと思う。

でもまあもうちょっと、たとえばこの本に取り上げられてもいいくらいにパッとした取り組みみたいなものをしておくといいんだろうなあ、とぼんやりと考えてはいるんですけどね。たぶんそのほうがウケがいいので。NPOのようなものでもいいし。

でもなんか責任とか期待とかいろいろ背負うのめんどくさいしなあ、と思いつつな感じです。

言葉の節々に、「なんかこういうのをやろうと思ったこともあったような気がするなあ」とデジャヴを感じるところが多かったけど、思った末に「やめておこう」と思ったんだったと思う。

ま、これからやってもいいんだけど。

歳を取るにつれて、なかなか無邪気になれなくなっていくものなんだよね。

No.2027
常にオルタナティブな可能性を模索し、パラレルに同時並行で走らせながら、周囲とのつながりや、自らの選択や行動によって未来を再構築していくという、多面的な生活を送っている人ばかりでした。
これは逃げ道をつくるということではなく、広い視野で物事を見たり、視点をずらすことのできる「視点の解像度」を操れるという意味です。

No.2129
自分の可能性を一つに限定せず、二者択一にして他を切り捨てることをせずに、複数の可能性を残したまま、「あいだ」を積極的に行き来する人生を送ること。会社員とフリーランスの「あいだ」、お金と充実の「あいだ」、ネットとリアルの「あいだ」を自由に往復するのです。
・・・
「あいだ」を行き来する、行き来できる複数の選択肢、拠点を持つということは、折れにくい生活をつくり出すことができます。また、偶然にも柔軟に対応することができ、新たなチャンスを生み出せます。

No.2180
米ビジネス誌『ファストカンパニー』は、2012年に「フラックス世代」という特集を組みました。フラックス(flux)とは「流動」の意味で、不安定な状況を積極的に受け入れ、これまでのキャリアやビジネスモデル、常識などを修正しながら楽しむ人々のことだそうです。特定の年齢層で定義されるのではなく、心理学的な特性やものの考え方によって定義されるともいいます。
不確定な時代だからこそ、従来の価値観にとらわれない流動的な生き方は、世界中で静かに同時多発的に始まっています。自分の人生をつくるのは自分です。誰かがどこからかやって来て救ってくれる。そう思えば思うほど、残念ながらそんなことは起こらないのが人生でもあります。
しかし、自己決定には、困難さだけでなく喜びもあります。自分でイニシアティブを握って行う仕事や暮らしというのは、自分で決めたから誰にも言い訳できないし、妥協はできませんが、だからこそ、何ものにも代えがたい充実感をもたらしてくれます。

米ドルの現金が必要になったので、マネーパートナーズの外貨両替というのを使ってみた。

http://www.moneypartners.co.jp/exchange/

■ ご利用の際は1回につき、事務手数料として500円の手数料がかかります。ご入金いただいた日本円の全額両替にはご注意ください。
■ 受取金額の上限は1回につき、10,000ドル、5,000ユーロ、3,000ポンド、3,000スイスフランとなります。
■ また100通貨単位での受け取り(スイスフランのみ200通貨単位)となり、端数はお受取できません。
■ 外貨受取サービスの締め日は毎週木曜日の13時、受取可能日は締め日翌週の金曜日からとなります。

あと、1回30万(2800ドル)までしか両替できないので、60万両替するには事務手数料が2回分の1000円がかかる。
そして、月2回までしか両替できないので、実質的に月60万(5600ドル)までしか両替できない。
(上記の1回10000ドルの上限はまずありえなさそう。超々円高の場合を想定しているのか、単なる法律の転記かもしれない)

はじめて使うので、マニュアルのページを参照しながら、順を追って手続きを進めたけれど、一通りの処理が完了してからどうも腑に落ちなかったのがこの点。

※外貨両替の手数料は両替時のレートに含まれております。パートナーズFXのリアルタイムレートに±20pipsされたレートが両替時のレートとなります。
 (例:日本円を米ドルに両替する場合の両替手数料は1米ドルにつき20銭となります。)

マネパのスプレッドは1米ドル0.5銭で、その格安手数料がFXの醍醐味のはずなんだけど、外貨両替画面だとなぜか20銭かかることになっている。0.5銭の40倍だ。

まあ銀行の片道1円や、証券会社の50銭と比べれば安いけど、楽天証券なら米ドル片道25銭だし、FXで20銭というのはちょっと高い。
今回ははじめてだったので、マニュアル通りに進めてしまったけど、これだったらFX取引で両替した証拠金を現受で出金するほうが安く済んだのでは、という気がする。
でもやっぱりそれをしようとすると20銭が加算されるトラップがあるのかもしれない。
まあ銀行での両替や、クレジットの海外キャッシングよりは安いので、別にいいんだけど。
知ってるか知ってないかだけで損得が発生するのであればちょっとなんだなと思う。

いずれまた試してみるつもりなので、忘れないようにメモ。

がん保険のカラクリ (文春新書)
岩瀬 大輔
文藝春秋
売り上げランキング: 4,523

「生命保険のカラクリ」を書いたライフネット生命の岩瀬さんによる、がん保険と医療保険のカラクリについて書かれた本。

生命保険にしても、がん保険にしても、払い損になる可能性が高い。
まあ、それは何もなくてよかったね、ということでもあり、安心を買ったと言えばその通りなんだけれども。

で、じゃあどのくらいの金銭的リスクをはらんでいるときには払う必要があるの? という目安がほしい。

先日、生命保険について調べたときには、まあ、養っていく責任のある人がいる場合、3000万残すのが目安なのでは、と落ち着いた。3000万なければ保険に入ったほうがいいし、3000万あれば入る必要はない。養っていく責任のある人がいない場合も入る必要はない。

今回、がん保険についてのさまざまなデータを見た結果、がんについて言えば、300万といったところかなと思った。
ある日がんであることがわかった場合、すぐに300万用立てできるだけの貯蓄がなければ保険に入ったほうがいいし、300万あれば入る必要はない。

「300万」という金額について、「300万も」と思うか、「たった300万か」と思うかは各々の金銭感覚次第だが、そこで「300万も」と思う人は入ったほうがいいし、「たった300万か」と思う人は入る必要はないということだと思う。

詳しくは本を読んでください。

これは親にも読ませたいと思った。
もう1冊買っておこう。

あわせて読みたい前著。

生命保険のカラクリ (文春新書)
岩瀬 大輔
文藝春秋
売り上げランキング: 1,678

以前、日興アセットマネジメントのETF,上場インデックスファンドについてまとめたけど、どうもそのとき参照した日興AMに記載の信託報酬と、Yahooファイナンスに記載の信託報酬にズレがあったので、併記してみた。比較しやすくするために小数点第3位以下は四捨五入で切り上げ。

http://www.nikkoam.com/products/etf

image01

Yahooファイナンスの方が上場TOPIXと上場225だけ安くて、それ以外は高かった。何の違いなのかはよくわからないけど、いろんなサイトを見るとどうもYahooファイナンスの方の信託報酬の方が実際に近いようなので、そちらを基準に考えることにする。

でもまあ結果からするとそんなに変わらない。
0.5%以上のものは高いのでナシとする。

上場TOPIXが、1306の0.11%より少しだけ安い。
TOPIXで最安を狙うなら1306よりも1308がいい。

配当狙いなら、1698の上場高配当がよさそう。配当生活ツールの有力候補。

外国株だとS&P500の0.26%が良心的。
MSCIコクサイ、エマージング、ACWIも非上場型に比べれば割安だが、数年にわたってロングするつもりならバンガードのほうがいいと思う。
0.33とかいった数字を見ている分にはたいした差はないような感じがするけど、一度実際の金額を計算すると、毎年これだけ引かれるのかー、という気分になる。為替手数料の分の差引はもちろんあるけれども、それって最初と最後だけの話だし。

海外債券、REITは配当回数が多いので遠慮しておきたい。

生命保険はなんだかよくわからないので関わらないようにしていたんだけど、行きがかり上、調べることになったので、いくつか本を読んでみた。

生命保険のカラクリ (文春新書)
岩瀬 大輔
文藝春秋
売り上げランキング: 3,000

定期、養老、終身、特約、解約控除、付加保険料。。。
生命保険はまず用語がわかりにくい。単語だけ見て連想しようとしても何を示しているのかよくわからない。
用語集のようなものがついていても、いまいちピンと来ない。
言葉というものは文脈を通して理解するものなので、カラクリを知ることが肝要。
そんなわけで生命保険のカラクリを解いた本書は非常に良書です。
へー、そっかー、なるほどー、と頭の中で何度もうなずいた。
生命保険を検討するなら、何よりもまずこの本を読むことですな。

金融のプロに騙されるな 生命保険・投資信託との正しいつきあい方 (朝日新書)
後田 亨 渋澤 健
朝日新聞出版 (2013-01-11)
売り上げランキング: 2,287

定年退職で数千万の退職金を得た人が、銀行の窓口ですすめられるがままにわけもわからず銀行に都合のいい生命保険や投資信託に入らされてしまうことが多い。そういうのに安易にひっかからないように警鐘を鳴らす本。

ちょっと内容は散漫な感じだけど、まあ、参考にはなった。

新版 生命保険はこうして選びなさい
ダイヤモンド社+生活設計塾クルー 野田 眞 内藤 眞弓 深田 晶恵 清水 香 望月 厚子
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 52,237

「金融のプロに騙されるな」で推薦されていたので読んでみた。
できるだけ保険に入らないよう、本当に必要最低限のものにしぼろうとしているスタンスが良い。
保険の相場観がわかるところが良かった。

まあ不安を感じはじめたらキリがないのだけれども、
結局保険というのは、十分な資産が無い人が、少ない資金でレバレッジを利かせて危機が起きた際の資金(医療費・遺族の生活費)を調達するもの。
目安として、普通の勤め人なら何かあったときでも3000万用意できればなんとかなりそうだ。
だから、資産がすでに3000万以上ある人は、何かあってもそれで賄えてしまうので、さらに保険に入る必要はない。
あればあったにこしたことはないけれど、ないからと言って致命的な状況に陥ることはない。

90年代前半くらいまでは養老保険等の予定利率がそこそこ高く、資産運用も兼ねて一時金で養老保険に入るのも悪くはなかったようだけれど、90年代末の生保の逆ざやによる連鎖破綻を経て、今はすっかり低利なので、保険に払うお金は付加保険料のかからない分、投資信託などの運用に回した方が合理的。生保の貯蓄性はもう考えないほうがいい。
生保も「生命保険」という純粋な機能に立ち返って、自動車保険や旅行保険と同じように、必要な期間だけ必要な額を掛け捨てで入るのが合理的ということがよくわかった。
まあ夫婦で子どもがいる普通の勤め人なら、特約のない定期保険で2000万か3000万くらいのものを掛け捨てで10年更新するくらいで十分だと思う。
医療費が心配なら共済の医療保険をプラス。
独身だったり、子どもがみんな独立してしまった場合は、保険に入る必要はない。
何かあったときの備えは保険ではなくて、貯蓄と資産運用で賄うのが合理的。貯蓄が足りなければ仕事をして貯める。

資産が6000万以上ある人は、相続税対策として終身保険に入っていたほうがいいけれど、500万×法定相続人の数までの金額で十分。
それ以上かけても、みなし相続財産になってしまうので相続税対策にならない。
まあ相続財産が不動産ばかりで現金化が難しいときは現金調達のために生命保険が役立つのかもしれないけど、そういう場合は、生前のうちに不動産を売るか譲るかしておいたほうがいい。

***

で、まあ「変額個人年金保険」である。

今回、生命保険について調べたのは、この変額個人年金保険というのが何なんだかよくわからなかったからだった。
パンフレットを見たとき、どうも直感的にろくでもないものような気がしていたけれど、いろいろ調べてみて、やっぱりろくでもなかった。

たとえばこんなの。
http://www.ms-primary.com/products/happy/

まあ早い話が投資信託である。
保険会社にお金を預けて運用してもらうだけだ。
で、運用の成果に応じた額を年金としてそのあともらうことになるんだけど、その成果の状況が非常にわかりにくい。
契約してすぐに定額の少額給付がはじまったりして、すでに給付した分を資産からマイナスしてトータルで報告書が作成されるので、運用がうまくいってるのか、ダメなのかがわかりにくい。
まあダメになってることをごまかすためにそうしているんだけど。

運用期間中に死亡したら死亡保険が下りると言っても、自分で預けたお金が預けた分だけ下りてくるだけなので、それって保険じゃないじゃん、普通預金と一緒じゃん、しかもなんかちょっと減ってるし、という感じなんだよね。
普通に投資信託を買ったほうが断然シンプルで柔軟性が高い。

でもみんな買っちゃうんだなあ。銀行の窓口で薦められて言いなりになっちゃうんだなあ。

ひとつには、90年代前半までの養老保険がわりとよかったから、そのころ得したイメージに引きずられて、「まあ保険にでも預けておけばいいんじゃない」と思っているんだと思う。

ふたつめには、投資信託とか株とかに対する苦手意識があると思う。「株とか危なそうだし、よくわかんないし、保険会社ならちゃんとやってくれそうだから」とか。保険会社だって結局株や投信や国債、社債で運用しているだけなんだけどね。

みっつめには、社会の仕組みや現状を知ることを放棄している、ということがあると思う。利率がこの20年間でどのように変化しているかとか、保険会社がどのようにお金を運用しているのかとか、ちょっと調べればわかることでも調べないで人任せにしてしまおうとする。かつての護送船団方式の半社会主義的国家経営の記憶に引きずられているんだと思う。

「金融ビッグバン」と言われていたりしたけれど、バブル崩壊と98年のアジア通貨危機をきっかけにした興銀・長銀・日債銀の破綻と生保の連鎖破綻により、2000年ごろを境にして、日本の金融はそれ以前のものとはだいぶ異なるものに様変わりしてしまっている。
時代の状況は常に変化しているので、ちゃんとキャッチアップして自分の頭で考えていかないとね。

しかし、高齢者のそういったマインドセットを見越して販売手数料目当てに保険を売りつける銀行って本当にたちが悪い。

人生がときめく片づけの魔法2
近藤麻理恵
サンマーク出版
売り上げランキング: 380

1冊目に深く感銘を受けたので、2冊目も読んでみた。

1冊目ほどの内容ではなかった。
1冊目でざっくり飛ばしてしまったところを、微に入り細に入り、追記した感じ。
でもまあ参考にはなった。

「部屋の中に虹がかかるように片づける」という表現は「ときめくかときめかないかで判断する」に匹敵する名文だと思う。
なるほど言い得て妙とはこのことだ。

僕は片づけに関しては、「まあまあ筋はいいけれど惜しい」というレベルだと思う。
部屋の中のものはだいたい筋が通ってカテゴリ分けされているけれど、あともうひと押しの徹底さが足りないので、なんとなく雑然としてしまっている気がする。
コツはたたむことと箱に入れること。デッドスペースをなくすこと。
あともうひと押しを徹底させたい。

あとまあ根本的にモノ(とくに本と書類)が多い感じはするので、あらためて見直してときめくものだけ残したい。

いらないなあ、と思ったらさっぱり捨てるのは、結果的にはそのモノを大切にしていることになると思う。
使いもしないのにずっとホコリをかぶった状態でいるのはモノにとっても辛いことだ。

さっぱり捨てよう。

人生がときめく片づけの魔法
近藤 麻理恵
サンマーク出版
売り上げランキング: 66

片づけのペースアップをするために読んでみた。
なかなか良い本だった。

・片づけは、一気に短期に完璧に終わらせる
・手にとってみて、ときめくものだけ残して、ときめかないものは捨てる
・場所単位ではなく、モノ単位で片付ける
・片づける前に、ぜんぶ床に広げる
・服はたたむ
・靴下は結ばない
・書類は全捨てが基本

気合が入り直した。
がんばろう。

scansnapで本をスキャンするときの設定がいまいちよくわからなかったんだけど、この設定で行くのが一番いいらしい。

http://goryugo.com/20120602/scansnap_setting/

http://nanapi.jp/2514/

こういうのをまとめてもらえるのは本当にありがたい。

問題は、以前いいかげんな設定でスキャンして、原本も捨ててしまった本。
一度捨てたのにまた買うのか。。。

***

上のやり方で比較的軽い(それでも10MB弱)のPDFを作ることができたけど、1つ作るのに1時間くらいかかる。
やっぱりBOOKSCANに頼むほうがいいような気がする。100円だし。

http://www.bookscan.co.jp/

コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ
tyk publishing (2012-11-30)
売り上げランキング: 12

ビジネス本をたくさん読んで内容を身につけ、実践的に役立たせるためのノウハウがまとめられている。

印象に残った部分(原著通りの抜き書きではないです)

・ビジネス本は自分の直近の目的に合致し、必要なところだけをどんどん読むようにして、理解が浅くても全部読み通してなくても気にせず、読んだらすぐ実践もしくは成果物にまとめることを心がけるのが効率的。

・本はお金を出して買った以上、全部読まないともったいないと思いがちだけれど、本は実際のところ供給過多になっているので、ウェブ程度と考えて接するといい。日経ビジネスオンラインでピンと来た記事があっても、必要なところだけ読んで終わりで、バックナンバーを読み通したりしないでしょう? それと同じこと。

・本のまとめメモみたいなものを作るよりも、成果物にどんどん落とし込んで行くと内容が身につく

・あるジャンルを身につけたいときは、同じジャンルの本を5冊か10冊くらいまとめて読むようにすると効率がいい

12月から1月にかけて自宅の本を徹底的に整理しようと思っている。もう読みそうにない本は手放して、いつか読み返しそうな本はどんどんスキャンしてKindleにおさめてしまいたい。今までに何度も宣言しつつ先延ばしを繰り返しているけれど、今回は背水の陣のつもりで取り組みたい。

「物理的な本の量を減らす」という目的に徹底的にフォーカスして、読書とスキャンと処分を進めてしまいたい。

自分の直近の課題をエクセルにして、いろんな本から仕入れた、具体的に使える情報を書き込んでいくのもよさそう。本のまとめではなく、課題整理と解決可能性のまとめにするところがポイント。実際、最近はそういったエクセルが手元にいくつかある。ちょっとこのやり方ももうちょっと本腰入れて極めてみよう。
(まあwikiなんかが相性いいのかもしれないけど、どうもブラウザベースだと気が散りがちなので、エクセルの方がいいかなと。しかしそんなことをしているといつまでたってもタブレットオンリースタイルに移行できず、ノートPCを抱えるはめになるので、どこかでは切り替えたほうがいいだろうなとは思っているんだけれども)

なお、この本はKindleのテストがてらにKindleで読んでみた。まあKindle版の本なのでKindle以外で読みようがないんだけど。Kindleならではの驚きの126円! 安い! そして送料を考えなくていい幸せ。宅急便の受取りを気にしなくてもいい。宛先をはがしてシュレッダーにかけてダンボールを捨てに行く手間もない。フリー&ピース!

ただ、気に入った部分をKindleからコピー・ペーストして抜き書きする際、どうもPC上ではKindle本データは読めないらしく、Kindle端末でツイッターかfacebookにコピー・ペースト・シェアしたのをPC上でブラウザからコピー・ペーストしないといけないような感じ。面倒くさい。著作権保護を意識しているのかもしれないけど。もう少し簡単な手順があるのかもしれないけど。

本をウェブ程度の情報源と割りきって読むコツとして、最初からKindleでガリガリ読む、というのは有効な方法だと思う。気になったところ、あとでまた参考にするかも、と思ったところは、はてブ感覚でブックマークをつけておくといい。ウェブが本から取り入れた考え方を、ウェブから本に逆輸入する感じ。技術をバネにした思考の進化とはこういうことだなと思う。

クラウドストレージがいろいろある。しかも無料。

DropBox 3GB
Googleドライブ 5GB
Amazon cloud drive 5GB
icloud 5GB
Acrobat.com 5GB

一番メジャーなのはたぶんDropBoxで、年99ドル(8200円)の有料プランに申しこめば100GBもあるので、たいていの人はその一択で完了だと思うけど、まあせっかく無料のがいろいろあるから、目的別に使い分けてもしばらく持つんじゃないかという気もする(←単なる貧乏性)

DropBoxとGoogleドライブは、共有機能がついているので、仕事やプロジェクトのファイルなど他人と共有する可能性があるもの中心で、
amazonは閉じている感じなので、個人的なものや、自炊PDF(amazonで連想しやすいから)といった感じかな。

amazonにはcloud driveとは別に、My KindleのKindleライブラリにパーソナルドキュメントというスペースがこれまた5GBあって、PDFファイルなどをここに飛ばすこともできる。まあそうするとKindleアプリで見るしかなくて、他のビューアーで見れなくなるからどうなのかなという気もするけど。

icloudはしばらくはiphoneの電話帳バックアップ程度かなあ。
将来的にはitunesの音楽ファイルや映像ファイルもまるまるバックアップできたらいいなとは思うけど、もうちょっと時間がかかりそう。

アドビはあまりウェブサービスがこなれていない気がするので、もうしばらく生暖かく見守っていたい。

microsoftのskydriveは米国版だと5GBまでなのに、日本語版は2GBまででインタフェースも微妙でなんだかよくわからないので敬遠しておく。

理想の未来は、いまどのパソコンを使っても、gmailにアクセスすれば自分のメールが見られるのと同様に、
どのパソコンを使ってもクラウドストレージを開けば自分のファイルが全部見られるようなかんじ。

まあ、今僕が使っているThinkPadのハードディスクの容量は150GBなので、Dropboxの200GBプランを申しこめば、原理的には実現できてしまう。
OSやWindowsUpdate,ウイルスパターンファイルのバックアップがないぶん、もっと少なくても済むだろう。

アプリケーションの動きの再現にはもう少し時間がかかりそうだけど、逆に言えば時間の問題でもある。
大局的にはたぶん絶対そっちの流れなので、その未来を見据えたかたちでファイルやメディアを整理しておくといい。

セブンイレブンでメール便を発送するのに月5000円くらい送料がかかっている。
クレジット払いだと0.5%ポイント還元だけど、
ナナコ支払だと、1%がポイント還元なので、ナナコで支払っていた。
しかし、クオカードだと、還元率が1.8%ということを発見した。

http://www.quocard.com/product/s-ouen.html

1万円券で1.8%、5千円券で1.4%分の金額がはじめからおまけでついてくる。
1万円で10180円、5千円で5070円。

なんだー、ナナコよりこっちのほうがいいじゃん、ということでクオカードに乗り換えることにしたんだけど、
金券ショップに行けば安く買えそうな気がしたので、金券ショップに行ってみた。

しかし、1万円券が9900円で売っていたものの、額面も1万円だった。
おまけの180円がついていない。
それで100円引きだから、金券ショップで買うよりも、コンビニの店頭で買うほうが割引率が高い。
おいおい、もうちょっとがんばれよ金券ショップ、という気はするものの、
まあ、コンビニで買える方が楽なので、ありがたい話ではある。

というわけで、ナナコは財布から抜いて、代わりにクオカードを愛用することにした。
残高をパンチする磁気カードの感触がもはやノスタルジック。
そういえば昔こんなのがあったねえ、という感じ。

日本だと、
・薄い磁気カード=使い捨てプリペイド
・ICカード=チャージ可能電子マネー
と相場が決まっているけど、
ニューヨークの地下鉄のカードは磁気カードなのに残高をチャージできるようになっていた。
ICカードは磁気カード5枚分くらいの厚みがあって、財布がかさばるし、
何枚も入れているとICチップが干渉してエラーになることがあるので、正直あまり好きじゃない。
NY地下鉄のようなチャージ可能磁気カードを使ったものが国内でも何かあってもよかったんじゃないかと思うけど、
読み取りエラーも頻発していたので、そのへんの安定性を考慮の上、導入が見送られたんだろう。

NYの地下鉄のチャージ機は、現金でもクレジットカードでもチャージできるんだけど、
チャージするときに画面上でなぜかZIP CODEの入力をリクエストされる。
郵便番号??なぜ??と思いながら、ダメモトで日本の郵便番号を入れると、すんなり処理が通る。
NY地下鉄のチャージ機のデータベースが日本の郵便番号をリストアップしているとはとても思えないので、
たぶんあれは何のチェックもしてないんじゃないかと思うけど、
なんであんな項目を聞いてくるのか不思議でしょうがない。
あれは何かの役に立っているのだろうか。

***

せっかく金券ショップに行ったので、80円切手もまとめ買いしておいた。額面の92%。8%引きだった。
厚さ2cm以上のためメール便で発送できない場合はゆうメールを使うので、それ用。

時節柄、年賀状も1枚45円で売っていた。1割引きですな。
まあ僕は年賀状は出さないので買わないけど、出す人は金券ショップで買うのがいいと思います。